北海道大学病院 病理部

病理診断の専門医を目指す

病理専門医育成プログラム

北海道大学病院病理部および北海道大学大学院医学研究科・分子診断病理学分野では、医療現場に大きく貢献する、広いバックグラウンドと高い専門性、そして常に診断学を追求する姿勢を併せもつ病理診断専門医の育成をめざしています。

これを実現するため、卒業から10年間を一区切りとする独自の育成プログラムを用意しています。医療の基盤を支える病理診断に従事するためには、日本病理学会認定病理専門医および日本臨床細胞学会細胞診専門医の資格を取得することが必須です。これらは、最短の場合卒後6年の研修を受けたのち7年目に受験し取得することができます。

また、病理部の一員として迅速かつ適正な診断や疾病への深い洞察をもって日常診療に貢献する傍ら、医学者として、病理診断精度の向上に資する新しい診断技術開発や、臨床病理学的研究を行って医学に貢献する姿勢もつねに持ち続けて欲しいと思います。そのような目的には、本プログラムのなかの一定期間、医学研究科・分子診断病理分野の大学院生としても活動することを勧めます。

10年間は下記のように3つの時期に分かれています。

前期卒後臨床研修(1〜2年目)

1年目
前期臨床研修(基本研修)
2年目
前期臨床研修(選択研修)
  • 各自の研修施設が提供するカリキュラムに従って基本診療科目を中心に研修します。
  • 2年目においては、可能であれば自施設の病理診断部門での研修選択をお勧めします。研修を行っている施設では選択出来ない場合はご相談下さい。

病理専門医研修(3〜6年目)

3年目
後期臨床研修:原則として北海道大学病院病理部での基本的診断技能の修得
4〜6年目
後期臨床研修:北海道大学病院もしくは関連教育施設における院外研修
  • 病理専門医研修カリキュラムに沿って、外科病理診断・細胞診・病理解剖などの基本的診断技能・知識を学び、併せて症例報告を含めた論文発表や、病理診断学に資する学術研究を行います。また、下位学年の研修医への指導を行います。
  • 病理解剖については医学研究科病理との連携により研修を実施します。
  • おもに4年目以降は、関連教育施設(下記参照)において優れた指導医のもとで一定期間の院外研修を行うことにより、大学病院では経験できない領域の病理診断や臨床病理を実践的に学びます。
  • 北大病院での研修期間中も、各人の技能や希望に応じて関連教育病院での短期院外研修(定期または不定期)を行います。
  • 6年目の研修を終了した時点で、日本病理学会認定病理専門医試験の受験資格が取得できます。
  • この期間に取得すべき資格:解剖医資格
  • 関連教育施設(平成20年度予定)
    国立がんセンター、北海道がんセンター、市立札幌病院、KKR札幌医療センター、札幌厚生病院、帯広厚生病院、恵佑会札幌病院、市立旭川病院、函館中央病院ほか

高度専門研修(7〜10年目)

この間に日本病理学会認定病理専門医資格、および日本臨床細胞学会細胞診専門医資格を獲得し、多くの場合は医療機関のスタッフとして研鑽を重ねつつ、各自の興味や施設状況に応じてさらに専門性を高めるための研修を行います。国内・国外の施設での研修も積極的に行います。病理診断学に寄与する研究や後進に対する指導・教育を積極的に行い、加えて病理部門の運営に関する事項を学びます。

  • この期間に取得すべき資格:病理専門医(日本病理学会)、細胞診専門医(日本臨床細胞学会)
  北大病院
卒後研修
プログラム
病理部研修
プログラム
おもな
研修施設
大学院在学
可能期間
1年 卒後臨床研修
(前期)
基本研修    
2年 選択研修
(病理診断)
北大病院
3年 後期臨床研修 病理専門医研修 北大病院 在学可能
4年 北大病院または
院外研修*
5年 北大病院または
院外研修
6年 北大病院または
院外研修
7年   高度専門研修 北大病院または
院外研修
8年
9年
10年

*院外研修:関連教育施設等での定期・不定期の研修

北海道大学病院 病理部 Department of Surgical Pathology, Hokkaido University Hospital