教育・研究活動

業績

第25回日本心エコー図学会
Young Investigator’s Award優秀賞
組織ドプラ法による左室弛緩能と充満圧の推定に及ぼす左室収縮機能と肥大の影響

中鉢雅大,山田聡,林大知,榊原守,西野久雄,岡田一範,市川絢子,村井大輔,山田博胤,土肥薫,瀬尾由広,大手信之,西田睦,澁谷斉,清水力,三神大世,筒井裕之
【背景】
拡張早期の僧帽弁輪最大運動速度(e’)による左室弛緩能の推定および左室流入血流速度(E)とe’の比(E/e’)による左室充満圧の推定は、対象によっては不正確となる。そこで、多施設共同前向き研究で、これらの推定に影響を及ぼす因子について検討した。

【方法】
全国5施設で、種々の心疾患を有する74例を登録した。洞調律以外の調律、中等度以上の弁逆流、僧帽弁または大動脈弁置換術後、僧帽弁輪形成術後、維持透析症例は除外した。Micromanometer付きカテーテルを用いて左室圧を記録し、圧下行脚の時定数(τ)と平均拡張期圧(MDP)を計測した。e’は中隔側と側壁側で平均した。

【結果】
e’はτと相関しなかった(r=−0.18,p=0.12)。年齢、性別、左室径、心筋重量係数(LVMI)、左房径、左室駆出率(EF)、τの中で、EF(β=0.35、p<0.01)のみがe’の独立規定因子であった。症例をEFの中央値(62%)で二分すると、低値群でτとe’は相関しなかったのに対し、高値群では両者は有意に相関した(r=−0.42、p<0.01)。E/e’はMDPと弱いが有意に相関した(r=0.39,p<0.001)。上記指標とMDPの中で、LVMI(β=0.34、p<0.001)とMDP(β=0.39、p<0.0001)がE/e’の独立規定因子であった。症例をLVMIの中央値(114 g/m2)で二分すると、高値群ではMDPとE/e’は相関しなかったのに対し、低値群では両者は良好に相関した(r=0.67、p<0.0001)。

【結語】
USによる膵管癌のPLsma診断はCTとほぼ同等の感度を有する可能性が示唆された。