各検査室の紹介

輸血検査室〜輸血検査室の業務〜

3.輸血検査

(1)血液型検査

輸血において最も重要な検査です。
輸血前には必ず血液型検査を院内で実施し、同じ血液型の血液製剤を輸血します。

血液型にはABO式血液型と、Rh(D)式血液型があります。



【ABO式血液型とは?】

A型、B型、AB型、O型に分けられます。赤血球上にはA抗原とB抗原があり、 血漿中には自分が持っていない抗原に反応する抗体を持っています。
O型の赤血球を誰にでも輸血できるというのは、O型の赤血球上にはA抗原もB抗原も存在しないためです。 そのため緊急時は救命を第一にO型の赤血球製剤を輸血することがあります。

【A型】

赤血球上にA抗原を持ち、自分が持っていないB抗原に反応する抗B抗体を持っています。
【B型】

赤血球上にB抗原を持ち、自分が持っていないA抗原に反応する抗A抗体を持っています。
【O型】

赤血球上にA抗原、B抗原を持たないため、抗A抗体と抗B抗体を持っています。
【AB型】

赤血球上にA抗原、B抗原を持っているため、抗A抗体も抗B抗体も持っていません。


抗原と抗体の両面から検査し、ABO血液型を確定します。



【Rh(D)式血液型とは?】

陽性と陰性に分けられます。一般的にRhプラス、Rhマイナスと言われているものです。 Rh(D)抗原を赤血球上に持っていると陽性となり、持っていないと陰性になります。 ABO式血液型とは異なり、D抗原が無くても最初から抗D抗体は存在しません。 抗D抗体は妊娠や輸血でD抗原が体内に入ってきたときに作られる場合があります。

日本人の血液型の割合
A型 B型 O型 AB型
39.1% 21.5% 29.4% 10.0%
上記のうち0.5%の人がRhマイナスです。



(2)不規則抗体検査

赤血球にはABO式血液型やRh(D)式血液型以外にも多くの血液型抗原が存在します。 ABO式血液型以外の抗原に対する抗体を不規則抗体といいます。抗D抗体も不規則抗体のひとつです。 不規則抗体の中には反応する抗原を持つ赤血球を輸血すると副作用(赤血球の寿命が短くなる、赤血球が破壊され発熱や黄疸になるなど)を起こすものがあります。 そのため、事前に不規則抗体の有無を調べ安全な赤血球製剤の提供に役立てています。


(3)交差適合試験(クロスマッチ)
血液バックの写真

赤血球製剤の輸血の際に行います。 患者さんと赤血球製剤との適合性を確認し、副作用を防止するために実施する最終検査です。 赤血球製剤の検査用血液はセグメントを切り離し、中に入っている血液を使用します。



輸血検査室の主な業務
1.血液製剤の管理
2.自己血輸血
3.輸血検査(血液型検査・不規則抗体検査・交差適合試験)
4.HLA検査
5.末梢血幹細胞移植用の細胞採取・保存業務
6.輸血副作用の発生状況の管理