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専門の病気について

日和見感染症

健康な人では病気を起こさない微生物が、免疫力の低下した人には感染することがあります。これを日和見(ひよりみ)感染症と言います。肺におこる日和見感染症の代表的な疾患は、ニューモシスティス肺炎とサイトメガロウイルス肺炎です。

免疫力が低下する原因としては、がんなどの悪性疾患、糖尿病や腎不全、肝不全がありますが、近年ではエイズによるもの、様々な病気の治療をするために投与される免疫抑制薬やステロイド剤使用によるものが増加しています。

ニューモシスティス肺炎(以前はカリニ肺炎とも呼びました)はカビの一種によって起こる肺炎です。症状は発熱、せき、呼吸困難が中心です。治療はニューモシスティスに対して効果のある抗生物質を投与します。

サイトメガロウイルス肺炎は、その名が表す通りサイトメガロウイルスというウイルスによって生じる肺炎です。サイトメガロウイルスはヘルペスウイルスの一種で、多くの人は子供の時に既に感染しています。免疫力が低下すると、もともと体の中にいたサイトメガロウイルスが活性化(活動を休んでいたウイルスが活動を再開する)したり、新たに感染したりして発症します。症状は発熱、せき、呼吸困難です。治療は抗ウイルス薬の投与が中心です。

これらの肺炎を予防するために、あらかじめ治療薬を投与することもありますが、確実に予防出来る訳ではありません。これらの肺炎が治療によって改善するかどうかは、肺炎の重症度やもともとの免疫力が影響します。