栄養管理室から


 北大病院栄養管理室のご紹介をいたしましょう。患者さんと直接お会いする機会は少ないのですが、毎日の病院食を通してお会いしているという事になります。栄養管理室の仕事は患者さんの食事に関わる全てと、栄養相談など。
 地下1階に事務所と調理室、外来棟1階に栄養相談室が2室あります。事務室には栄養管理室スタッフと給食掛の事務官がおり、連携をとりながら業務を行っています。献立の管理や調理業務の指示、栄養相談の全ては栄養管理室の管理栄養士6名と研修生2名で、そして材料の購入や人員調整、設備の管理などは給食掛と契約課の事務官が3名で行っています。調理スタッフを入れると総勢50名を越える大人数ということになります。
 朝、昼、夕食を各750食ほど、1日合計でおよそ2200〜2300食を毎日患者さんのもとにお届けしているという事になります。病気の種類によって大きく35種類、さらに細かな調整などをして260種類のメニューがあり、ドクターの指示のもとにそれぞれの患者さんの状況にあわせて適切なメニューでご用意します。

 栄養相談は外来患者さん、入院患者さんを合わせて1年間に2000件ほど行っています。食事も大切な治療の一環、退院後にご自宅で食事療法を行うために、継続して栄養相談を受けられるたくさんの方々がいらっしゃいます。

 患者さんに少しでもお食事を楽しんでいただけたらと私達は様々な工夫を重ねておりますが、その1つが選択食です。一般食を召し上がっている方を対象に週5回、1日3食のうちの2食を2つのメニューのうち希望する方を選んでいただいています。将来は特別食の方々にも選択食を召し上がっていただけるよう努力したいと考えていますが、いま少し時間が必要です。
 それから北大病院ならではの味を楽しんでいただきたいと、北大農場で収穫された新鮮な野菜や果物をメニューに取り入れています。今年は春に農場直送グリーンアスパラガスを使いましたが、秋にはお米、トウモロコシ、りんごを召し上がっていただく予定です。獲れたての新鮮な大地の恵みをお楽しみいただけたらと思います。
献立打ち合わせ
盛り付け・配膳風景

 もっと食事を楽しんでいただくために、バイキングやサラダバーなど実現に向けてあれこれ計画しています。もう少しお待ちください。でもワインはちょっと…無理ですが。

 このようにスタッフ一同、食事を通して病気治療や予防を行うために、そして安心して召し上がっていただける食事をお届けするために力を合わせてまいります。いつでもどこでも質問、要望大歓迎、気軽なお声がけをお待ちしています。