根付かせよう 安全文化 みんなの努力と 活かすシステム

−医療安全推進室より−

 医療安全推進室は、北大病院の医療の安全を守る監視役として誕生しました。冒頭の標語は厚生労働省が作成した標語ですが、今の医療安全推進室の合言葉です。北大病院は患者さんが一体となった安全な医療を目指しています。今、病院全職員の安全な医療に対する高い意識と姿勢を示し、患者さんにも分かりやすい標語を検討しています。

 北大病院は全ての職員が医療の安全を最優先に考え、病院全体に安全文化を根付かせるために日々努力していますが、その中でもユニークな取り組みについてご紹介します。

 その一つは、全ての職員が十分に安全に配慮して仕事に取り組んでいるか、何か危険な状況はないのかを点検するために『緑の腕章』をした病院の専任リスクマネジャーである看護師長が『セフティーパトロール』を行っています。写真は薬剤部調剤室でのセフティーパトロールの状況です。病棟のセフティーパトロールでは、診療科の医師と病棟の看護師・師長とともに一つ一つ仕事の仕方を確認し、安全に医療が提供できているかを話し合っています。また、職員に質問したり、患者さんに直接確認したり、安全な医療をみんなで考えていくようにしています。写真の『緑の腕章』をつけたリスクマネジャーが訪れた際には、宜しくご協力をお願いします。

 二つ目は、北大病院では各診療科・ナースステーション・診療部で医療の安全を守り推進するために、診療科・診療部等の医師と看護師長がリスクマネジャーとして仕事をしています。リスクマネジャーであることを患者さんにも一目で判るように、左腕にワッペンをつける準備を進めています。また、リスクマネジャーだけではなく、病院長、副病院長、看護部長、事務部長もつける予定ですので、左腕に注目してください。


専任リスクマネージャーによるパトロール風景

 最後に、二十一世紀の医療人を育てるのも北大病院の大切な使命です。現場の先輩からの助言・指導と同時に、病院として医療に係わる知識や技術の向上のために色々な研修を行っています。写真は7月に実施した研修医のための医療の安全に関する研修の状況です。医療従事者として医療に向かう姿勢や、医師が行う医療行為の危険性とその予防方法について真剣な質疑が行われました。特に、一年先輩の研修医より体験談が話され、研修医の教訓となったようです。


医療安全に関する研修風景

 北大病院は、医療の安全を守り、患者さん お一人お一人を大切にするために、今患者さんのお名前をその都度確認する運動を進めています。患者さんには何度もお名前をお聞きすることになり、煩わしいことと思いますが、安全な医療を行うための原点ですので、ご理解をお願いします。