外来治療センターは、専任看護師、薬剤師を配置しており、治療中のケアはもちろんのこと、次回受診までの間に考えられる副作用、不安や悩みについても一緒に考え、主治医や患者さんを含めたチームで解決をしていきます。チームの中での薬剤師の役割は、大きく分けて2つあります。
ひとつは抗がん剤の調製です。吐き気止めやアレルギー予防薬などを含め、治療薬の組み合わせや投与量が患者さんひとりひとりの病状にあっているか確認し、清浄空間での無菌的な混合調製を行っています。
もうひとつは、服薬指導です。患者さんが外来治療センターで化学療法を受けるとき、患者さんは特に副作用について「家で具合が悪くなったらどうしよう」と大きな不安を持っています。まずは、この漠然とした大きな不安を明確なものにするため、使用する治療薬にそった副作用の説明を行うとともに、患者さんの思いを傾聴します。そして、それぞれの副作用(不安)に対し、自宅でできる対処法などを指導します(看護師さんも一緒に考えてくれます)。また、主治医へ対処薬の処方を提案し、必要性を検討することも行っています。もちろん、化学療法薬の他、他科他院の処方薬、民間療法や健康食品の相談も常時行っています。
外来治療センター
2021/11/30